なぜ出雲大社は「縁結びの神様」と呼ばれるようになったの?
出雲大社に祀られているのは、大国主大神。
大国主命(オオクニヌシノミコト)、またはだいこくさまとも呼ばれ、縁結びの神様として親しまれています。
でも、いつから「縁結びの神様」と呼ばれるようになったのでしょうね?
これには諸説あり、確かなことはわかっていません。
しかし興味深いことに、江戸時代の俳人・井原西鶴が書いた「世間胸算用」という浮世草紙の中で、
「出雲は仲人の神」という言葉が出てきます。
江戸時代には既に、「出雲大社=縁結び」というイメージが広がっていたようですね。
大国主大神といえば、日本最古の書物「古事記」に記されている「因幡の白うさぎ」にも登場します。
鮫に皮を剥がれて泣いているうさぎを助けてあげるという、心優しい神様として有名です。
この神話の中で大国主大神は、絶世の美女として兄弟の神たちを虜にしていた八神姫のハートを見事ゲットし、妻に迎えちゃったりします。
かなりのモテ男、いや、モテ神様です。
しかし、大国主さんのモテ神様伝説は、こんなものでは終わりません。
その後も絶世の美女の噂を聞きつけると、全国どこへでもハンティングに出かけたとか。
そして最終的には全国に100人以上の妻と、200人近い数の子供をもうけた、という言い伝えもあります。
このように「恋多き神」であったり、「子沢山な神」であったりするところから、”男女の縁結び”というイメージが強くなっていったのかもしれません。
国中の美女を次々にモノにしていったイケメン神様(※あくまで推測)のご利益、ぜひともあやかりたいところですね。
実際は男女の縁だけに限らず、子宝の縁、商売の縁など、あらゆる「ご縁を結ぶ神様」として、今日も良縁を求める全国からの参拝者が後を絶ちません。