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2016.03.11 花嫁は縁側から・・・古式ゆかしい嫁入り風景


ここ最近の結婚式のスタイルは、実に多様化してきました。
結婚式や披露宴の会場も、新郎新婦が身にまとう衣装も、ゲストに対するおもてなしの内容まで、それぞれのカップルの個性が自由に表現出来る時代になってきています。

一方で、伝統的な日本の嫁入りスタイルを今なお受け継いでいる地域もあり、そのような古き良き日本の文化が見直されつつあるのも事実です。
西洋式ウェディング・スタイルが定番化している今でも、敢えて純和風の結婚式を希望される若いカップルも増えています。
ここアンジェグレースガーデンでも、全体の約半数以上が、出雲大社結婚式で結ばれています。

出雲大社結婚式

近年ではあまり見られなくなってきましたが、昔ながらのスタイルで自宅着付けでお支度を行う花嫁さんもいらっしゃいます。
とても素敵なので、ちょっとご紹介しますね。

嫁いでゆく日の朝、花嫁さんとそのご家族は自宅で早起きします。
花嫁衣装の着付けとヘアメイクは、花嫁が生まれ育った思い出いっぱいの自宅で行われます。

おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、きょうだい、ペットの愛犬まで、みんなに見守られながら、粛々と嫁入り仕度が整えられていきます。
この時、家族といつも通りに談笑しながら、ふと涙が溢れて止まらなくなる花嫁さんが多いそう。
その瞬間に、ご家族も次々と涙が溢れてきて・・・花嫁のご両親はなおさら。
娘さんが生まれたときからの記憶が、次々と脳裏に浮かぶことでしょう。

ご先祖様の祀られた仏壇があるお家であれば、ご先祖様にも花嫁姿を見せてあげられるのが自宅着付けの良いところ。
仏壇の前でいつもより長く手を合わせる花嫁の姿がそこにあります。

出雲大社結婚式イメージ

お支度が整ったら、いよいよ出発のとき。
ご家族と向かい合わせになり、花嫁は自分の前に末広(扇子)を置き、ご両親へ感謝の気持ちを伝えます。
この末広には、自分の家族と自分の間に結界を張る、という意味もあるといいます。
花婿の家へと嫁いでいき、自分の生まれ育った家族とのお別れを示す儀式でもあります。
切ないワンシーンです。

そして・・・。
そのまま花嫁は、縁側から表に出ます。
玄関ではなく、縁側から。
玄関から出ると、いつかまた帰ってくることを意味するため、嫁ぎ先で幸せになって戻る必要がないように、縁側から出るのだそうです。

縁側

ここ島根県では、今でもこのようなスタイルでご自宅でお支度される花嫁さんがいらっしゃいます。
家族との深い絆がより強く感じられる、とてもドラマティックな嫁入りで素敵ですよね。

日本の原風景のような伝統的な嫁入りの儀式、これからの時代にも受け継いでいきたいですね。

出雲大社結婚式